人が馬とかかわる時、何が必要でしょうか?
馬は群れの動物であり、集団生活をする動物です。人間のような言葉はなくても、馬同士でコミュニケーションを取っています。馬も人と同じように、一頭一頭個性があり、性格や体格が違います。また、当たり前ですが、生き物なので日により気分や体調も変わります。そして、人が思っている以上に繊細です。
人が馬とより良くかかわっていくためには、馬本来の性質を理解して馬と向き合い、自分自身と向き合うことが大切です。
それが、人馬双方の安心・安全に繋がり、信頼関係に繋がります。
《クリニックの基礎》
グラウンドワーク
馬の心理学・行動学に基づく地上でのコミュニケーションで、人馬間の約束事を構築することです。躾や体づくりにもつながります。馬本来の性質を受け入れて接することで馬は安心し、歩み寄ってくれ、その積み重ねが信頼関係となり、より良いコミュニケーションをとることができるようになります。そのためには、馬とはどのような動物なのか、ということを理解することが大切です。
「A horse is a horse is a horse」
ー馬は馬であり馬以外のものにはなれません。
(「リアル・ライディング」より)
馬の性質を理解し、観察し、現状を把握していきます。そして人間の意思を馬に伝えます。一方通行ではなく、その思いを馬が理解し、受け入れてくれるように伝えます。馬はとても繊細で、感情豊かな生き物です。人間が気づかないものに気づいたり、人間の当たり前が当たり前ではありません。相手を知ることで自分自身を知り、コミュニケーションの質を向上させます。グラウンドワークは騎乗操作にもつながっており、学ぶことで騎乗への理解も深まります。
ジョインアップ
グラウンドワーク同様、馬の心理学・行動学を基とした地上でのコミュニケーションです。グラウンドワークは馬が人間をアルファ(リーダー)と認識できている前提で行いますが、できていない場合は、このジョインアップから始めます。人間をアルファとして認めてもらうための、最初のステップです。
騎乗を含む全てのクリニックは、上記グラウンドワーク・ジョインアップをベースとしています。
グラウンドワーク講習会、騎乗レッスン、その他ご希望内容に応じたクリニックを行います。
全国各地で行っております。
詳細は主催者様へお問い合わせください。
※現在、新型コロナウイルスの影響により活動は縮小しております。